MacのOBSを使ってYouTube Liveで配信する初期設定を画像付きで解説

 

無料配信ツールのOBS(正式名称:Open broadcaster)は、動作も軽く多機能にも関わらず無料!なので、多くのライブ配信者が使用している人気ツール。ただ、割りと配信に関してはWindowsユーザーが多い上に、Macだと設定画面が全然違ったりするからチンプンカンプンって方もいらっしゃいます。

僕はWindowsでしたが、OBSがリリースされて間もない頃に導入して、イチから調べて設定に苦労した思い出があります…。笑

1つだけ先に言っておくと、僕は基本的にMac製品の品質は高く評価していますが、『ライブ配信においては、Windowsに比べてMacは少し難しい』です。”Mac製品は音声ミキサーが標準搭載されていない”というのが1番の原因です。

というわけで、今回はMacOSを使ってOBSでYouTube Live配信する為の設定を画像付きで出来る限りわかりやすく解説していきたいと思います!

 

ステップ1:YouTubeアカウントのLive配信機能の許可申請を出そう。

 

YouTube Liveは、YouTubeアカウントを持っていれば誰でも利用可能ですが、当日すぐに配信することは実は出来ません。なぜかと言うと、ライブ配信の機能を有効化する為に申請が必要で、その申請に24時間ほど時間が必要だからです。

これからすぐに配信をすることが出来ないのは非常に残念なことですが、俗に言う荒らし行為を働くような人が低品質なライブ配信をしてユーザーを不快にさせるということを未然に防ぐ為の対応でもあります。無論、他の要因も諸々あるかと思いますが!

というわけで、少し話が逸れましたが、まだライブストリーミング機能の有効化申請が終わっていない方は、とにかく少しでも早く配信がスタート出来るよう、さっそくライブ配信機能の許可申請を出しちゃいましょう。

まずはトップ画面右上のメニューから『設定』をクリック。

『その他の機能を見る』をクリックして進みましょう。

次に、『ライブ ストリーミング』をクリック。

左のメニューの『今すぐ配信』を開いて、中央の『始める』をクリックして進みます。

すると、アカウントの確認が始まります。

ここで国を選択して、自動音声メッセージ or SMSのいずれかの方法で確認コードを受け取りましょう。ちなみに僕はSMSで受け取りました!ピコーンとメッセージが来て番号入力するだけなので簡単だし早いんですよね。

届いた番号を入力しましょう。

無事送信されると、メッセージが表示されます。

『次へ』をクリックしましょう。

 

この画面になっていれば、申請完了です。

あとは待つだけでライブ機能が有効化されます!

※有効化後の画面

後日同じページがこんな感じになっていれば有効化されています!

ステップ2:OBSをインストールしておこう。

 

では、今回のメインツールであるOBSをインストールしましょう。

(まだライブ機能が有効化出来ていない状態でも、OBSのインストールまででも済ませておくとスムーズに進められますよ〜。)

OBS公式サイト

さっそくダウンロードとインストールを進めていきましょう。

Macの場合は、中央の『Appleロゴ』または『MacOS』をクリック。

すると、Thank youページに変わりOBSのダウンロードが始まります。

※ダウンロードしたファイルを開く時に以下のメッセージが出てきた場合

 

 

MacはApp Store外からのファイルをインストールする時にこういうメッセージがデフォルトで表示される設定になっていることが多いです。

 

設定を変えてインストールすることは出来るので、安心してください。

 

 

画面左上のリンゴマークの『システム環境設定』を開いて『セキュリティとプライバシー』を開きます。

 

 

設定画面の下部に書かれているのが、先ほどインストールしようとしたOBSのインストールファイルのことですね。

 

もし『ダウンロードしたアプリケーションの実行許可』のチェックが、『App Storeと確認済みの開発源からのアプリケーションを許可』になっていない場合は、左下のカギマークをクリックしてMacのログインする時と同じユーザー名とパスワードを入力してカギを解除しましょう。

 

 

 

チェックボックスの変更が終わったら、『このまま開く → 開く』をクリックして進みましょう。

ダウンロードしたファイルを開くと、OBSのインストールが始まります。

『続ける』をクリック!

インストール先の指定など、画面の指示に従って進めればOBSのインストール完了です!

 

ステップ3:OBSの”配信設定”をしよう!

 

OBSのインストールが終われば、あとは設定をすればYouTube Liveでのライブ配信が可能になります!

というわけで、さっそくOBSの設定をしていきましょう。初めて見る単語も多いかもしれないですが、最低限理解が必要な単語はちゃんと何のことか補足していくのでご安心ください。

まずは配信設定です!(※画面設定、音声設定は別。後ほど解説)

 

画面右下の『設定』をクリック。

左のタブ一覧にある『配信』をクリック。

  • サービス(配信するサイトやサービス名を選択)
  • サーバー(YouTubeなら画像の”Primary 〜”を選択)
  • ストリームキー ※別途下記に解説

この3つの設定をしましょう。

『ストリームキーについて』

 

ストリームキーは、宅配便で言うところの”届け先の住所”です。ストリームキーがないと、OBSが「この映像と音声はどこに届けたらええんや!?」となってしまうわけです。笑

 

このストリームキーは、先ほどのYouTubeのライブ配信機能が有効化されたページで確認出来ます。

 

 

ページの下のほうに『ストリーム名 / キー』があります。
『配信のタイトル』や『カテゴリ』『プライバシー(公開範囲)』も決まっていればついでにここで設定しておきましょう。(※あとからでも設定出来ます。)

ストリームキーは不定期に更新されて変わります。配信をする直前に都度確認するようにしましょう。

 

このストリームキーは外部に漏れないようにしてください。先ほども言ったように、ストリームキーは住所のような情報です。逆に言えば、このストリームキーを知っていれば誰でもあなたのチャンネルに映像や音声を送信することが出来てしまいます。配信中に他の誰かが勝手に映像や音声を差し替えたりということが起こってしまいかねないので、十分注意しましょう!

OBSの配信設定はこれで終わりです!

 

ステップ4:OBSの”映像設定”をしよう!

 

次は配信する映像の設定をしましょう!

『ソース』欄の下にある『+』を押すと、”どこから映像を取り込むのか”選ぶウィンドウが出てきます。たくさんありますが、とりあえず最初は赤線で囲った3つくらい使えれば十分かな〜と思います。

ウィンドウキャプチャ:ChromeやPDFファイルなど開いているウィンドウを指定してその範囲だけ取り込む

画面キャプチャ:ディスプレイ全体をそのまま映す(自分が見ている画面と同じ)

映像キャプチャデバイス:キャプチャーボードなど外部から映像を取り込む

 

※キャプチャ:画像とか映像を取り込んだりすること

今回は、『画面キャプチャ』を例にして見てみましょう!

画面キャプチャを選択して、まずは取り込む映像の名前を決めます。デフォルトでもいいですし、画面全体を映すので、僕は”全画面”とかに変更してます。

映したいディスプレイを選んで(デュアルディスプレイとかだと選択出来ます)OKを押すと、なんともう画面を取り込むことが出来ました!

取り込んだ画面がなんかすごいことになっているのは、取り込んだ画面の中にまた画面があって…を繰り返しているのでこうなってます。要は何の問題もありませんw

 

せっかくなのでもう1つ、「画面全体じゃなくて、Google Chromeとか映したいプログラムだけ映したい!」といった場合に活用するのが『ウィンドウキャプチャ』です。

YouTube、Live、配信、obs、設定

さっきも使った『+』からウィンドウキャプチャを選んで、『ウィンドウ』欄で映したいウィンドウ(Google Chromeなど開いている各プログラム)を選んでOKを押しましょう!

YouTube、Live、配信、obs、設定

これでもうGoogle Chromeのウィンドウを取り込むことが出来ました!

取り込んだソースを消したい場合は、消したいソースを選んで、『+』の隣にある『ー』をクリックすれば消すことが出来ます。

 

ここで、これを知ってれば少し差がつくポイントを補足しておきますね。

 

 

 

ポイント1:ソースは上に表示されているモノが優先

 

上の画像もそうですが、複数のソースを取り込むと上から順番に並んでいきます。これは『上から順番に優先して前に表示される』と覚えておいてください。

 

同時に複数のソースを取り込んでいる場合、一覧で上に表示されているソースが優先して”配信画面”に表示されます。

 

なので、自分のパソコンの画面では別のウィンドウを一番前に表示していても、配信画面はそうなっていない場合があるので注意しましょう!

 

 

 

ポイント2:ソース名の右にある”目とカギのマーク”について

 

これは割りと直感的にもわかりやすい機能です。

 

『目のマーク』をクリックするとオン・オフが変更出来ます。オンにすれば表示されて、オフにすれば非表示です。「今回は使わないけど、設定は残しておきたい」という時に使うと便利ですね。

 

『カギのマーク』は、配信画面上での位置や大きさを固定出来ます。「別のウィンドウと重なって、操作したいウィンドウが選択出来ない…!」「このウィンドウの位置はここで固定したいな〜」といった場合に便利です。

 

 

 

ポイント3:『設定』の『映像』タブの設定

 

OBSの右下メニューの『設定』から『映像』タブを開くと、こんな画面になります。

 

YouTube、Live、配信、obs、設定

 

『基本(キャンパス)解像度』はあなたの持っているMacのディスプレイの解像度で大丈夫です。

今回は初心者向けなので、それ以外の項目の詳しい説明は割愛しますが、とりあえず画像の設定にしておけば無難です!

 

ステップ5:Macに音声ミキサーを導入しよう!

Macが配信に向いていない最大の理由がこの音声ミキサーにあります。

Macにはこの『音声ミキサーが標準搭載されていない』のです。(Windowsは標準搭載されているんですが…)

そのため、音声ミキサーの機能を手動で追加してあげる必要があります。

『音声ミキサー』というのは、わかりやすく言えば『僕たちが普段Macから聴いている音声』です。YouTubeとかiTunesとかMacのパソコンで聴く音声全部のこと。

これが無いと具体的に何が困るのかと言うと、BGMや動画などの自分が聴いている音声を配信で流すことが出来ません。映像とマイク音声だけで配信する場合は、マイク音声デバイスの設定のみで大丈夫です!

というわけで、さっそく機能を追加していきましょう。

 

インストールが必要なアプリは

  • Soundflower
  • Ladiocast

この2つだけです。

柏原ケイ

音声周りの設定をする時は、間違って設定してしまったり、万が一なにか不具合があった時に、突然爆音が鳴る可能性もあります。

 

慣れている場合は構いませんが、まだ配信ツールなどの扱いに不慣れな間は、音声の設定をする前にPCの音量設定などを小さめに設定しておくことをおすすめします。

ステップ5-1:Soundflowerをインストールしよう!

ではまず、1つ目のSoundflowerのインストールから 。

こちらのダウンロードページから『.dmg』形式のファイルをダウンロードします。

 

Soundflower、インストール

 

赤線で囲んだのがダウンロードするファイルです。『2.0b2』というのはバージョン表記なので、ダウンロードしたタイミングで更新がされている場合は異なります。

Soundflower、インストール

ダウンロードしたdmgファイルを開きましょう。

Soundflower、インストール

次に、pkg形式のファイルを”右クリック”または”2本指タップ”で開きましょう。

Soundflower、インストール

そうすると、インストーラーが起動してインストールが始まります。

ここでエラーが出てインストールが出来ない場合は、こちらの記事を参考にインストールをしてみてください。

インストールが出来たら、『左上のAppleロゴ→システム環境設定→サウンド』を開きましょう。

Soundflower、インストール

『出力』タブを開いて、『Soundflower2ch』を選びましょう。

これでSoundflowerの設定は終わりです!

ステップ5-2:『Ladiocast』をインストールしよう!

では、2つ目のツール『Ladiocast』をインストールしましょう。

LadiocastはApp Storeにあるアプリなのでインストールは簡単です!

Mac、Ladiocast、インストール

普通に検索してインストールしちゃいましょう!

Mac、Ladiocast、インストール

インストールしたらLadiocastを開いて、画像のように設定をしましょう!

『出力メイン』と『出力Aux1』の音量を一緒にしておくと、自分が聴いている音量バランスと同じ音声が配信されるのでわかりやすいですね。

 

これでMacに音声ミキサーを導入することが出来ました!

今してもらった設定は、『Macの音声管理をSoundflowerとLadiocastに移した状態』です。基本的に配信をしている時以外でも問題なく音声は聴けるはずですが、もし聴こえなくなったりした場合は『システム環境設定→サウンド→出力』の設定を規定のモノに戻せば聴こえるようになるはずです。

 

ステップ6:OBSの音声設定をしよう!

さぁ、あとは最後にOBSの音声設定をすれば、いつでも配信がスタート出来る状態です!

YouTube、Live、配信、obs、設定

これまでと同じように右下の『設定』を開いて、今度は『音声』のタブを開きます。『デスクトップ音声デバイス』と『マイク音声デバイス』をそれぞれ画像のように設定します。

『マイク音声デバイス』は”規定”ならMacに搭載されている内蔵マイクになりますが、Macのモデルにもよるかと思いますが、雑音が多くお世辞にも音質が良いとは言えません。なので、別で外付けのマイクを用意して接続することをオススメします。接続したら、ここでそのマイクの型番などが追加されるので、それを選べばOKです。

OBSの音声設定はこれで終わりです!

 

ステップ7:ライブ配信のタイトル等を設定して配信開始しよう!

 

では、YouTubeのライブ配信設定画面にいきましょう。

YouTube、Live、配信、obs、設定

  • ライブ配信のタイトルや説明文
  • カテゴリ
  • 公開範囲

それぞれを設定して、念の為ストリームキーが変わっていないか確認をして、不安であればもう一度コピーしてOBSの配信設定のところにペーストしましょう!

最初は、公開範囲を非公開にしてちゃんと配信出来ているかどうかを見ながら音量を調整したりするのがオススメです。

 

お疲れ様でした!これでいつでもYouTube Liveで配信が出来ます。

 

ここまでお疲れ様でした!

今回はMacでOBSを使ったYouTube Liveでのライブ配信方法をご紹介しました。

配信の設定は最初はたくさんあって大変かもしれませんが、一度設定してしまえばあとはソフトを起動してストリームキーを更新して配信開始!でライブ配信がスタート出来ます。

これから楽しいライブ配信者ライフをお楽しみください!

 

柏原ケイ

もともと僕は大学を卒業後にサラリーマンとして働いていました。

 

しかし、周囲からも心配されるほどの上司のパワハラや長時間の拘束を始めとした劣悪な労働環境に耐えられず、サラリーマンの世界からドロップアウトしました。

 

その後、僕は個人でインターネットビジネスを起業し、今はスタバやコメダ珈琲でMacBookを持って作業したり、会社員の頃では考えられないような悠々自適なライフスタイルを過ごしています。

 

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